意識高男と俗物太郎、ときどき苦界生(いきる)が行く

海外MBA留学したい、刃牙大好き、ちなみに嫁とはセックスレス

忙しい中である程度時間がかかることを達成しようとしたら、やるべきことを細切れにしてスケジューリングするしかない(3/3) 自分の行動をパターン化し、習慣にしてしまう

さて、前回まででPDCAサイクルのPDCの部分まで説明してきた(下記①~③参照)

「やるべきことを明確化」(PDCAのP[Plan]に当たる)

「時間を一つの塊と捉え、一日の時間に当てはめて実施」(D[Do])

「週一回進捗を確認」(C[Check])

最後 の締めくくりとして、

「遅れている部分のテコ入れ」(A[Action])について説明したい。

 「英単語を覚える」というタスクを例にとると、③の進捗確認の際に、一週間でこのくらい単語を覚えているだろうという目論見に対して、達成していない場合、なんらかの要因があるはずである。

それは単純に想定していたコマ数を確保できなかったり、コマの中で集中力を欠いてしまったりなど、いろいろな要因が考えられるだろう。

思いつく種々の要因に対し自分なりの対策を講じ(コマ数を単純に増やす等)、要因を潰しこむ必要がある。

ちなみにこの要因については、個々人で内容が異なるため、「要因の解析」から「対策の立案」は個々人のクリエイティビティの発揮どころである。

以上のような一連のPDCAを回し続けることが、忙しい社会人が何がしかを達成しようとしたときの有効なアプローチではないだろうか。

最後に、上記のPDCAの質を高めるため、下記を提案したい。

Ⅰ. やるべき目標のレベルアップ

Ⅱ. イベントの企画

Ⅰ. やるべき目標のレベルアップについてとる方策としては、「ベンチマーキング」が挙げられる。

「英単語を覚える」を例に挙げれば、他の人がどのくらいの期間でいくつ単語を覚えているか比較してみたり、英語学習の本を読み、著者が推奨する英単語の覚え方を知ったりなどだ.

これによって独りよがりのやり方にならず、自分のやり方の品質をある程度担保できる。

Ⅱ. イベントの企画については、覚えた単語を有効活用するために、TOEICなどの試験を受けてみたり、オンライン英会話で外国人と話してみたりして、自分の成長を実感することで、PDCAを回すモチベーションを高めることができる。

基本は継続的にPDCAを回すことに軸足を置き、余裕がある時にPDCAの質を上げるため、目標のレベルアップやイベントを企画してモチベーションアップを図れば、より効果的にPDCAが回せるとともに、目標自体の達成度も大きく上がってくるに違いない。

このようになるべく自分の行動をパターン化し、習慣にしてしまうことが時間がかかる何かを成し遂げるときには必要だと思う。

 

 

 

 

 

忙しい中である程度時間がかかることを達成しようとしたら、やるべきことを細切れにしてスケジューリングするしかない(2/3) やるべきことの定量化

先回で忙しい中である適度時間がかかることを達成しようとしたら、まず「やるべきことを明確化」し、次に「時間を一つの塊と捉え、一日の時間に当てはめて実施」と説明した。

やるべきことと予定が決まったらあとは繰り返していくだけだ。

しかし、ちゃんと成果を出すためには上記のことだけでは不十分だ。

そこで次に実行することは「週1回の進捗確認」だ。先回、英語の勉強を例にとったので、今回もそれに倣う。やるべきことを「英単語を覚える」ととし、一日の時間では出社前と、朝の通勤時間に英語の勉強のコマを割り当て、平日毎日繰り返す。ちなみにやるべきことはなるべく実施したことを定量的に測れるものがよいことは述べた。(英語のサイトを見るなどは定量的ではない、英語のニュースを1日3記事見るなどは定量的)

週末になったら「進捗確認」としてこの1週間自分がどれだけ、英単語を覚えることができたかチェックする。チェックのやり方は自由だ。1週間で覚えようとした単語の意味を全部そらで言えるか試しても良いし、抜き打ちでいくつかピックアップして意味が言えるかを試してもよい。

最初にやるべきことを定量的なものにするというのは、あとでどれだけできたかをちゃんとチェックできるようにするためだ。

次の第3回では、前回と今回で説明してきた下記の流れ、

「やるべきことを明確化」(PDCAのP[Plan]に当たる)

「時間を一つの塊と捉え、一日の時間に当てはめて実施」(D[Do])

「週一回進捗を確認」(C[Check])

 の締めくくりとして、

「遅れている部分のテコ入れ」(A[Action])について説明したい。

 

 

 

忙しい中である程度時間がかかることを達成しようとしたら、やるべきことを細切れにしてスケジューリングするしかない(1/3) 隙間時間に当てはめていく

忙しい社会人(もしくは学生も)がある程度時間がかかること(英語や資格の勉強など)に取り組もうとしたら皆さんはどのような予定で一日を過ごすだろうか。

 

朝起きて急いで朝ごはんをかきこみ、電車に飛び乗って、少しの間眠り、会社についたらがむしゃらに働き(学生は学校へ行く)、昼休みはランチの後に携帯ゲームをいじり、遅くまで残業し(学生はバイトしたりする)、帰りの電車は疲れて寝てしまい、帰ってきたら晩酌とともに晩御飯を食べる。風呂に入ってひと息ついたらテレビを見て、もう遅いから寝ようと思って寝る。

土日は平日の疲れがあるため、昼近くまで眠り、外出して、彼女とデートしたり、映画を観に行ったり、夜は友達と飲みに行ったりして目いっぱい遊ぶ。

さて、いったいどこで英語や資格の勉強をする時間があるだろうか

皆さんは上記の例ほど極端ではないかもしれないが、少なからずあてはまるところはあるのではなかろうか。

ではそんな忙しい中、我々はどうやってある程度時間がかかることを達成すれば良いのだろう。

それはやるべきことを細分化し、一日の中の隙間時間に当てはめていくしかない。ここでは仮に英語の勉強をする場合を例にとってみる。

 

まずは英語の勉強をする上で、やるべきことを明確化する。やるべきことはしっかりと効果が出て、かつ定量的に測定できるものが良い。例えば「英単語を覚える」などはそれにあたる。英単語を覚えれば確実に英語の実力が付くし、覚える単語数で定量的に勉強した量を測定できる。

 

次に単語を覚えることに当てる時間を一つの塊と捉え、一日の時間に当てはめていく。例えば朝の出社前、通勤時間や昼休み、寝る前などだ。その隙間時間を大学の授業のように1コマと考えてると、自分の一日には何コマの空きがあるかが分かる。

ただし、すべてのコマに目いっぱい詰め込んでもおそらく飽きてしまうだろうから、最初は1,2コマくらいをとりあえず埋めてみて、徐々に増やしていけばよい。ポイントとしてはなるべく人間の活動に合わせて早い時間のコマを使うのをお勧めする、理由としては働きながら(勉強しながら)を前提としているので、後ろの時間にすればするほど疲れが出て効率が落ちてしまうからだ。

 

一日の中でやることが決まったら、あとは繰り返していくだけだが、ただ繰り返すだけではなかなか成果が上がらない。次回はしっかりと成果につなげる方法を説明したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

大ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」はいろいろなことを割り引いて読まないといけない(3/3)  金持ちになる具体的な方法は自分で考えていくしかない

これまで「金持ち父さん 貧乏父さん」に関する周辺情報を説明してきた。ではこの本で書かれている「金持ちになるためにはどうすればよいか?」について説明したいと思う。

 

この本で書かれているのは「お金にお金を稼がせる」ということだ。

つまり、株や為替、不動産などの投資によって働かなくてもお金が入ってくる状態をつくることを意味している。

さらに自分のビジネスを立ち上げ、会社を作る。その会社で収益を上げ、ビジネス拡大のために投資をして経費をたくさん使う。そうすれば税金の支払いを抑えることができる。

 

個人の場合だと所得に対して課税され、稼げば稼ぐほど税金も増えてしまうが、会社(法人)は個人の所得に対応する売り上げから、経費を除いた分に対して課税されるため、個人より大分節税できる。

 

キヨサキ氏の場合、収入源は主にアパート経営による家賃収入が不労所得に相当する。さらにキヨサキ氏は競売物件など安く購入できる不動産を手に入れ、それを高く売り、その売却益を利用してさらに価値のある物件を手に入れるという方法で収入を増やしていった。

ちなみに、通常土地を売ることによる売却益には税金がかかるのだが、アメリカの法律ではその売却益を土地購入にあてる場合は税金の支払いは延期させることができるようである。

 

要するにこの本に書かれている金持ちになる方法とは「自分のビジネスを立ち上げ、必要なものは経費で落とし、せっせと節税すること」に他ならない。

 

また、自分が欲しいものは経費で落とす。ということはつまり、経費で落とせないような高価なもの(自分のビジネスの規模を超えるもの)は欲しがらないことが大切だ。

 

おそらく、多くの金持ちは上記のような状態だろうと思う。それに対し、多くの人は年収をアップさせることにやっきになったりするが、その分忙しさや責任も大きくなり、かつせっかく稼いだ分も累進課税制度によって、稼げば稼ぐほど税金で持っていかれてしまう。

 

じゃあ具体的にどんなビジネスをやればよいとか、どうやってよい物件を見つければよいとかはこの本には書かれていない。この本が教えてくれるのは「考え方」までである。金持ちになる具体的な方法は自分で考えていくしかないのである。

 

とはいえ、先回のエントリで説明したように、この本はそれなりの批判があるが、上に述べたように、金持ちと多くの一般人で構成される社会のシステムに気づかせてくれるという意味で読む価値はあると僕は思う。

 

 

大ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」はいろいろなことを割り引いて読まないといけない(2/3)  ロバート・キヨサキ氏のファイナンシャルリテラシーはすごい

先回に続き、「金持ち父さん 貧乏父さん」の下記のような批判(主にAmazon)だったり、ネガティブな事実について説明していきたい。

 

①金持ち父さんは実在するっぽいが、エピソードはフィクション 

これはキヨサキ氏自身が明かしているとのこと(Wikipediaにも載っている)

恐らく、本の内容を読者に対して分りやすく伝えるためにあえてそうしたのだろう。

 

②金を稼ぐことが善という考えに振った内容であり、拝金主義を礼賛している

これも本のメッセージ「お金についての教育をもっとすべき」を強めるために、あえてそうしていると思われる。特に子供や学生が読むことを想定した場合は、極端に書いた方が効果的だ。

 

③著者であるロバート・キヨサキ氏の経営する会社が倒産

実際はキヨサキ氏がいくつか経営する会社のうちが倒産しただけであり、かつ裁判対策の側面が強く、彼の個人資産はほとんど傷ついていないようだ。

上記の事実を簡単に説明したい。

 

アメリカの大手のセミナー開催企業(いろいろなセミナーの開催を専門とする企業)「ラーニング・アネックス」が、キヨサキ氏の名前を広めたことに対する成功報酬を、キヨサキ氏に求めたところ、彼は支払いを拒否した。

 

そのため、「ラーニング・アネックス」側はキヨサキ氏の会社の一つである「Robert Kiyosaki’s Rich Global LLC」を提訴した(恐らくキヨサキ氏はこの会社を通じて、ラーニング・アネックスと契約していたと思われる)。

 

裁判結果はキヨサキ氏側が「ラーニング・アネックス」に対し、約18億円の支払いを命じるというものだった。しかし、「Robert Kiyosaki’s Rich Global LLC」に18億円の支払い能力がなかったため、やむなく倒産した。ただし、キヨサキ氏の個人資産はほとんど傷ついていない。

これは氏が「金持ち父さん 貧乏父さん」で強調している「お金についての教育」の成果である ファイナンシャル・リテラシー(お金についての教養)の成せる技と見ることもできる。

 

以上「金持ち父さん 貧乏父さん」を読む上で①~③のネガティブファクターについて説明してきた。結論として、本の体裁が「お金についての教育書」であり、かつメッセージ性を強めるためあえて振った内容となっているが、実際キヨサキ氏はファイナンシャル・リテラシーを発揮し、自らの資産を守っている事実があるため、「金持ち父さん 貧乏父さん」の内容はそれなりに信頼に足るのではなかろうか。

 

タイトルにある「いろいろなことを割り引いて読まないといけない」というのは、まさに上記の結論を踏まえて読んだ方が、内容をより吟味できるということだ。

 

次回は、全3回のエントリの最後として「金持ち父さん 貧乏父さん」に書かれている「金持ちになるにはどうすればよいか」について説明して終わりたいと思う。

 

 

大ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」はいろいろなことを割り引いて読まないといけない(1/3) この本のメインテーマは?

 

 

 

皆さんは、言わずと知れた大ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」(ロバート・キヨサキ 著)はご存じだろうか。

どれぐらい売れているのかWikipediaを見てみたところ、全世界51か国で翻訳され、109か国で紹介されており、「金持ち父さん」シリーズは日本で累計340万部、全世界で3000万部を突破している(2013年9月現在)。

金持ち父さんシリーズとは「金持ち父さん 貧乏父さん」を筆頭とする一連のシリーズのことだ。

2009年まででざっと17シリーズあり、一発目のブームの火を消さないためなのか、毎年立て続けに刊行されている。その甲斐もあって3,000万部という数字を達成できたのかもしれない(ちなみに3,000万部近傍のベストセラーとしてはアンネの日記 3,100万部、オックスフォード現代英英辞典が3,000万部だ)。

発行部数はこの辺にしておいて、下記で簡単に内容を紹介したい。

 

著者のキヨサキ氏には二人の父親がおり、いくつも事業を持ち金銭的に成功した「金持ち父さん」と、もう一方は高い教育を受け地位の高い仕事をしているが常にお金に困っている「貧乏父さん」、この二人を比較しながら「金持ちになるにはどうすればよいか」ということを、自身の少年時代のエピソードを交えた自伝的なスタイルで語られる本だ。

 

二人の父親のうち「金持ち父さん」は実際の父親ではなく、本当の父親は「貧乏父さん」の方だ。「貧乏父さん」は、自身もそうしてきたように、世間の親が子に伝える「学校で良い成績をとり、良い大学に入り、良い会社に入れば将来安泰、お金は後からついてくる」という価値観を信じて疑わず、キヨサキ氏もその考えをもとに育てられてきた。

 

しかし、実際には安泰どころか毎月の請求書に追われるような生活。一方、友達の父親は高校も卒業していないのに、どんどん事業を拡大させ、さらにお金持ちになっている。

 

キヨサキ氏はこの現実を目の当たりにし、少年時代に一つの決断をする。

「自分はお金については実の父である貧乏父さんではなく、金持ち父さんの言うことを信じよう」

少年がお金のこと限定ではあるものの、実の父ではなく友達の父のことを信じるというのは、それなりに葛藤があったと思う。しかし、この本はそんな少年の心の機微にスポットを当てることがテーマではないので、淡々とお金に対する「金持ち父さん」の考え方が語られている。

 

この本のメインテーマは一言でいうと「お金についての教育をもっとするべき」である。そのテーマに対し、お金に関するリテラシーの優れた「金持ち父さん」が、「なぜ高い教育も受けたはずの父が困窮しているのか?」と思っているキヨサキ少年に、金持ちになるための考え方を学ばせるという形式は理にかなっており、読む方もすっと本の中身に入っていきやすい。

 

上記のように、読者が入っていきやすい構成であるため多くの人に読まれて大ベストセラーになったが、発行当初の2000年と2015年現在を比べると、下記のような批判(主にAmazon)だったり、ネガティブな事実だったりがなされている。

 

①金持ち父さんは実在するっぽいが、エピソードはフィクション 

②金を稼ぐことが善という考えに振った内容であり、拝金主義を礼賛している

③著者であるロバート・キヨサキ氏の経営する会社が倒産

 

②は「金持ち父さんの会社が倒産」なんていうダジャレみたいな内容だが、次回は上記①~③を踏まえ、この本から学ぶべきことは何かを説明したいと思う。