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糸井重里さんにはすごい惹かれるのに、糸井重里さんのコンテンツには惹かれないのはなぜだろう?④(最終回) そこはかとなく漂う日経ウーマン感がある、女性向けコンテンツが多い

俗物太郎です。

 

前回、僕はほぼ日のコンテンツは下記理由のためどうも惹かれないと書いた。

 

なんか学生ノリで楽しんじゃってる感(浮ついた感)を感じるため

・上記がユーザーに親しみを持たせるための、ビジネス戦略として捉えられるため

 

しかし、本当にそれで惹かれない理由がすべて説明がつくのだろうか。

そんな若干の疑念があったため、改めてほぼ日のサイトを見てみた。

 

するとどうだろう、驚いたことに上記の理由はあれよあれよという間に、急速に雲散霧消してしまった!

 

これでは僕はほぼ日を根拠なくdisっただけであり、ほぼ日ユーザーの方々を不快にさせただけになってしまう。

 

ただ、やはりこれだけは言える。

 

やっぱりコンテンツには惹かれない。

 

どうやら上記の理由だけでは片手落ちなようだ(片手にすらなっていないかもしれないが)。残りを補完する何か別の理由がいる。

 

ではその別の理由とは?

 

それは、ほぼ日の「女性化」である。

もう少し具体的にキャッチフレーズ的にいうと、

「そこはかとなく漂う日経ウーマン感」である。

 

今回の理由も前回同様、僕の悪意を感じる人がいるだろう。

だが、これも前回同様、そう感じるのだから仕方がない。

 

前回、ほぼ日から僕は、学生ノリで楽しんじゃってる感の圧を感じると書いたが、

今回の理由でほぼ日から感じるのは、

 

「私、仕事も子育ても両方頑張ってます。でも、女性らしさも忘れない。私は私らしく生きたいの」

 

的な圧だ。

 

これがキャッチフレーズにすると「そこはかとなく漂う日経ウーマン感」であり、この感じがほぼ日に横溢していることが、ほぼ日の「女性化」による、男性不在性を作り出し、僕がほぼ日に惹かれないもう一つの理由である。

 

具体的なコンテンツとしてはジャムの作り方だったり、編み物だったり、女性受けしそうなコンテンツが圧倒的に多い。

そういうコンテンツに惹かれる男性もいるにはいるだろうが、

僕からしてみると、そういう男性のイメージは

無印良品の商品に囲まれた生活をしている、野性味のないマスオさん」である。

 

どうも自分の文章から悪意がにじみ出ているような感じがするが、ただ単に僕がほぼ日のコンテンツに惹かれないというだけであって、決してほぼ日自体の存在を否定しているわけではないので、あしからず。

 

かつて、糸井重里さんは1980年代に「ヘンタイよいこ新聞」というコンテンツを作っていたことがあるが、ほぼ日からはそういう胡散臭い要素は感じない

(「ヘンタイよいこ新聞」の中身は見たことはないのだが、みうらじゅんはどうやらここが出発点になっているようだ、僕としてはどちらかというと、みうらじゅんの生み出すコンテンツの方が胡散臭くて惹かれる)

 

なんというか僕にとって惹かれるコンテンツというのは、胡散臭さや、男の汗臭さ、そして若干の下品さのようなものがあるものかもしれない。

胡散臭さや汗臭さ、若干の下品さがそのコンテンツ自体のクオリティを担保しているように感じるとも言い換えられる。

 

「ヘンタイよいこ新聞」がどうして現在の「女性化したほぼ日」になったのか、

その理由として僕は下記の仮説を立ててみた。

 

・ほぼ日の社員が、まさに日経ウーマンに登場するような、優秀な女性で占められているから

・上記によって女性向けコンテンツが増え、それに惹かれた優秀な女性がさらに入って来るというエコシステムが出来たから

 

上記を裏付ける理由のとして一つ事例を挙げたい。

 

現在の糸井重里事務所(会社名は「ほぼ日」ではなくこの名前)取締役CFOの篠田真貴子さんという方がいらっしゃるが、この方の経歴と糸井重里事務所に入社する理由がまさに上記に合致するのだ。

 

篠田さんは40代で二人の子を持つワーキングマザーであり、元マッキンゼーコンサルタントである。

 

糸井重里事務所に入社した理由は、当時転職したネスレで幹部候補として働いていたのだが、どうも楽しいと感じられない。しかし、ひょんなことから糸井重里事務所の仕事を手伝ったところ、とても面白く、「私がしたい仕事はこれだ!」と思ったそうだ。

 

この篠田さんこそ、まさに日経ウーマンに特集されそうな、自分らしく生き生きと働いている優秀なワーキングマザーそのものなのである。

 

そしてこれは想像だが、篠田さんが呼び水になって、糸井重里事務所に優秀な女性が何人か入っているのではないだろうか。

(そういえば、②で書いた、ほぼ日から生まれた気仙沼ニッティング代表の御手洗瑞子さんも元マッキンゼーコンサルタントだ)

 

そして、優秀な女性達は、プレゼン能力も高く、糸井さんをプレゼンに引き込み、次々と企画を通す。それが今のほぼ日の女性向けコンテンツの多さに繋がっているのではなかろうか。

 

少しでも、胡散臭く、汗臭く、若干の下品さのどれか(全部入っているのが望ましいが)のテイストの入ったコンテンツがあれば惹かれるのだが。

 

例えば僕がそんなコンテンツのタイトルをつけるとすると、

 

琉球の殺人空手の使い手と手合せしてみた(胡散臭さテイスト)

・二郎系ラーメンを求めて三千里(汗臭さテイスト)

・俺たちの画太郎先生(若干の下品さテイスト)

 

ただ、今のほぼ日では絶対に採用されないだろう。

 

とはいえ、糸井さんは「ヘンタイよいこ新聞」の実績もあるし、学生運動で留置場にも入った経験もあるし、体を柔らかくして自分のチ〇ポを舐めた経験もあるし、恐ろしく人間的な幅がある人である。

 

きっと、胡散臭さや汗臭さ若干の下品さテイストも好きなはずだ。

 

優秀な女性社員に押されすぎず、胡散臭く、汗臭く、下品なコンテンツもほぼ日に顔を出してくれると嬉しいのだが(やっぱり無理だろう)。

 

長くなってしまったが、最後にもう一度僕がほぼ日のコンテンツに惹かれない理由をまとめて今回のテーマを締めくくりたい。

今回も糸井さんとほぼ日ファンの皆さんごめんなさい。

 

<僕がほぼ日のコンテンツに惹かれない3つの理由>

なんか学生ノリで楽しんじゃってる感(浮ついた感)を感じるため

・上記がユーザーに親しみを持たせるための、ビジネス戦略として捉えられるため

・そこはかとなく漂う日経ウーマン感がある女性向けコンテンツが多いため

 

 

(終わり)