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大ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」はいろいろなことを割り引いて読まないといけない(1/3) この本のメインテーマは?

 

 

 

皆さんは、言わずと知れた大ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」(ロバート・キヨサキ 著)はご存じだろうか。

どれぐらい売れているのかWikipediaを見てみたところ、全世界51か国で翻訳され、109か国で紹介されており、「金持ち父さん」シリーズは日本で累計340万部、全世界で3000万部を突破している(2013年9月現在)。

金持ち父さんシリーズとは「金持ち父さん 貧乏父さん」を筆頭とする一連のシリーズのことだ。

2009年まででざっと17シリーズあり、一発目のブームの火を消さないためなのか、毎年立て続けに刊行されている。その甲斐もあって3,000万部という数字を達成できたのかもしれない(ちなみに3,000万部近傍のベストセラーとしてはアンネの日記 3,100万部、オックスフォード現代英英辞典が3,000万部だ)。

発行部数はこの辺にしておいて、下記で簡単に内容を紹介したい。

 

著者のキヨサキ氏には二人の父親がおり、いくつも事業を持ち金銭的に成功した「金持ち父さん」と、もう一方は高い教育を受け地位の高い仕事をしているが常にお金に困っている「貧乏父さん」、この二人を比較しながら「金持ちになるにはどうすればよいか」ということを、自身の少年時代のエピソードを交えた自伝的なスタイルで語られる本だ。

 

二人の父親のうち「金持ち父さん」は実際の父親ではなく、本当の父親は「貧乏父さん」の方だ。「貧乏父さん」は、自身もそうしてきたように、世間の親が子に伝える「学校で良い成績をとり、良い大学に入り、良い会社に入れば将来安泰、お金は後からついてくる」という価値観を信じて疑わず、キヨサキ氏もその考えをもとに育てられてきた。

 

しかし、実際には安泰どころか毎月の請求書に追われるような生活。一方、友達の父親は高校も卒業していないのに、どんどん事業を拡大させ、さらにお金持ちになっている。

 

キヨサキ氏はこの現実を目の当たりにし、少年時代に一つの決断をする。

「自分はお金については実の父である貧乏父さんではなく、金持ち父さんの言うことを信じよう」

少年がお金のこと限定ではあるものの、実の父ではなく友達の父のことを信じるというのは、それなりに葛藤があったと思う。しかし、この本はそんな少年の心の機微にスポットを当てることがテーマではないので、淡々とお金に対する「金持ち父さん」の考え方が語られている。

 

この本のメインテーマは一言でいうと「お金についての教育をもっとするべき」である。そのテーマに対し、お金に関するリテラシーの優れた「金持ち父さん」が、「なぜ高い教育も受けたはずの父が困窮しているのか?」と思っているキヨサキ少年に、金持ちになるための考え方を学ばせるという形式は理にかなっており、読む方もすっと本の中身に入っていきやすい。

 

上記のように、読者が入っていきやすい構成であるため多くの人に読まれて大ベストセラーになったが、発行当初の2000年と2015年現在を比べると、下記のような批判(主にAmazon)だったり、ネガティブな事実だったりがなされている。

 

①金持ち父さんは実在するっぽいが、エピソードはフィクション 

②金を稼ぐことが善という考えに振った内容であり、拝金主義を礼賛している

③著者であるロバート・キヨサキ氏の経営する会社が倒産

 

②は「金持ち父さんの会社が倒産」なんていうダジャレみたいな内容だが、次回は上記①~③を踏まえ、この本から学ぶべきことは何かを説明したいと思う。