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深夜アニメはキモい なぜいつまでも市民権を得られないのか⑤

俗物太郎です。

 

2.なぜ深夜アニメはキモいのか

 

②ファンがキモい

 

先回の①作品がキモいでは、美少女をメインキャラクターにした、一部の深夜アニメの中には、妄想の産物になりえる作品があり、それがキモいという説明をしました。

 

では、そんな作品を好むファンはどうか?

当然キモいという結論になるのですが、断っておくと、どんな作品であっても、作品が好きであるということは、その人の自由であり、僕は作品とファンの関係性自体を否定するつもりはありません。あくまで、一部の深夜アニメファンの何がキモいのかを説明するのが目的です。

妄想の産物を好むファンは、自身もすべからく妄想に囚われていることが多いです。

ここでキモいファンを下記の2種類に分類して、どういう点がキモいのかを説明したいと思います。

■消費型のキモいファン

■実践型のキモいファン

 

■消費型のキモいファン

消費型のキモいファンとは、作品を楽しみ、その作品にまつわる関連商品を買ったり、または、出演している声優のライブに行ったりする、いわゆる普通のファンです。大多数のキモいファンがこの消費型に分類されます。

消費型のキモいファンは何がキモいのか?それは主に見た目です。キモいアニメを好んでいる時点で、その人はすでに妄想に囚われています。妄想に囚われてる人は、自分を客観的に見ることが苦手です。すると、服装や身だしなみに無頓着になりがちになります。

分かりやすいのは、髪はボサボサ、無精ヒゲ、ヨレヨレのTシャツに、ボロいジーンズだったりする見た目に無頓着な人です。

一方、アニメキャラクターがデカデカとプリントされたTシャツを着ていたり、または、独自のセンスが芽生えて、太い筆文字で恥ずかしい言葉が書かれているTシャツ(実際見たことはありませんが、例えば「俺は妹しか愛せない!」というような恥ずかしい言葉が書かれたTシャツなど)を着たり、穴開きグローブを着用していたりと、一般の基準からかけ離れているという意味での、見た目に無頓着な人もいます。

 

そういう人の周りには、そもそも人が寄り付かないか、もしくは、その人と同じように見た目に無頓着な人である確率が高いため、その人が一般の基準から乖離し、キモくなっていることを指摘してくれる人はいません。

また、この消費型のキモいファンの特徴は、購買力があるという点があります。身だしなみや服装を気にしないため、洋服にお金をかけたりしません。そうすると、お金が浮くため、そのお金を自分が好きな作品の関連商品につぎ込んだり(※1)、声優のライブにつぎ込んだりします。

このキモいファンの購買力が、後述しますが、「キモい作品」→「キモいファン」→「キモい声優」の3者によるエコシステムを形成する温床となっています。

 

■実践型のキモいファン

実践型のキモいファンというのは、消費型と異なり、作品を楽しむだけではなく、自ら作品の世界を拡げていく人達のことです。具体的にいうと、同人誌を描いたり、コスプレをする人達です。ここでも、断っておきますが、僕は同人誌やコスプレ自体を否定している訳ではありません。なぜなら、これらも、形は違えど作品への愛着の表れであり、やはり個人の自由だからです。あくまでキモい作品における、キモいファンとは、何がキモいのかという視点で説明していきます。

まず、キモい作品の同人誌を描く人は、そもそも作品がキモいのですから、同人誌においてキモさが増幅されることはあっても、減少することはありません。なので、問答無用でキモいため、これ以上言及しません。

では、もう一方のコスプレをするファンのキモさとは何か。実はこれも、消費型のキモいファンと同じで、見た目がキモいです。

みなさんも見たことがあるかもしれませんが、全然格好良く、もしくは可愛くもないのに、コスプレをして衆人環境の前に登場してしまう人がいます。なぜこういうことができてしまうのでしょうか。それは2つの要因があると思います。

 

1つは自身が妄想に取り憑かれているため。もう1つは、それを是とする周囲の環境があるためです。

自身が妄想に取り憑かれているということは、どういうことか。例えば、キモいアニメのメインキャラクターである美少女のコスプレをする人がいるとします(この場合、もちろん女性がコスプレをしている前提です)。

コスプレをするということは、当人にとって、そのキャラクターになりきろうとする精神の働きがありますから、自分の世界に没入していくことになります。つまり、自己暗示をかけるわけです。その暗示によって、多少自分の容姿に自信がなくても、思い込みの力で羞恥心を弾き飛ばします。

また、衣装の力を借り、自分の容姿に下駄を履かせることができるため、それも羞恥心を弾き飛ばす上でプラスに働きます。

さらに、コスプレを披露する場というのは、、大抵カメラ小僧がいるため、写真に撮られたり、また、周囲のコスプレイヤーから可愛い、可愛い(これは周囲が衣装を褒めていることを、当人が自分の容姿を褒められていると誤認している前提です)とおだてられたりもするので、羞恥心どころか、むしろ自己肯定感が芽生えてしまいます。

 

結論として、コスプレをするキモいファンというのは、あまり可愛く(格好良く)ないのに自己暗示の力と、衣装による容姿の補正効果、周囲の環境による自己肯定感の上昇により、自分を可愛い(格好良い)と誤認している人のことです。

 

以上、ファンがキモいということを説明しました。消費型のキモいファンが、美少女キャラがプリントされたTシャツを着て街を練り歩いたり、実践型のキモいファンである、あまり可愛くないのにコスプレをした人が、マスコミに面白がられて、何かの拍子にメディアに登場してしまうことは、自ら広告塔となり、深夜アニメのキモさを宣伝していることに他なりません。

他のキモくない深夜アニメへの影響は推して知るべしです。

 

次回、③声優がキモいについて説明します。

 

(注)

 ※1.2015年のコンテンツ市場における日本のキャラクター物販の売り上げは約400億円

(前出の「経済産業省平成26年知的財産権ワーキング・グループ等侵害対策強化事業 」の図表参考 ドル109円前提)