カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑫ 【仕込みフェーズ#4】その裏の金の動きは「会社ぐるみ」か「属人的」か
苦界 生です。
仕込みフェーズの説明も今回が最後です。
調査フェーズで調べた④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)についてはどんな情報を準備すればよいでしょうか。
調査フェーズのところで④の金の動きには表と裏があると書きました。ここで重要になるのは、裏の金の動きです。なぜなら表の金の動きを調べ、ブラックの要因を突き止めたとしても、あくまで現状を把握したに過ぎないからです。
反撃するためには武器が必要であり、その武器となるのが裏の金の動きです。つまり、会社(もしくは上位者)にとって知られたくない情報を準備するということです。
調査フェーズの#7である程度書いてしまいましたが、もう一度書くと下記のような情報です。(<リソーセス配分>と<何で儲けているか>で層別)
<リソーセス配分>
・特定の政党、もしくは政治家への政治献金の有無
・特定の会社、業者への発注(癒着など)
・社長の親族の会社に対しての資金提供
・接待関係(交際費の額など)
・高額な調度品などの購入
・芸能人を呼んだ従業員には秘密にされている役員だけの特別パーティー等
・従業員の横領関係(架空発注、出張旅費の虚偽申請など)
<何で儲けているか>
・少ない金額での下請け企業への発注(下請けいじめ、ピンハネ)
・談合、カルテルによる価格操作
・非合法ビジネスの実施
・地上げ、土地ころがし
・脱税(不正会計など)
・偽装による割高販売(材料、生産地など)
・不法入国者による低賃金労働
ちなみに、上記のような情報を得るための方法についても、#7で書きましたので、下記に示します。
<情報取得方法>
・関係者を見つけだし、仲良くなり、飲み会などで酒が入った状態で聞き出す(会話は録音する)
・関係者のデスクから書類を探し当て、コピーする(残業などして自分一人がオフィスにいるときに実行)
また、上記の金の動きの情報(<リソーセス配分>と<何で儲けているか>)については、以降の反撃フェーズでターゲットを「会社」に絞るか「人」に絞るか分類できます。
どういうことかというと、例えば、上記の情報で「黒社会への資金提供(マネーロンダリング等)」という情報をつかんだ時に、それが「会社ぐるみ」で行われているのか、「属人的」に行われているかのどちらかによって、反撃するターゲットが変わってくるということです。
「会社ぐるみ」で黒社会へ資金提供を行っているならば、それが世間に知れ渡った場合にダメージを受けるのは会社で、一方、ある部署の課長1人が資金提供を行っているならば、ダメージを受けるのはその課長個人だということです(逆に会社へのダメージは少ない)。
後々、自分がつかんだ情報は「会社」or「人」どちらにダメージを与えるのかは意識しておきましょう。
以降、反撃フェーズについて書いていきます。
次回へつづく