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カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑧ 【調査フェーズ#7】裏の金の流れをつかむことが、大きな武器になる

苦界生(いきる)です。

ついに電通に労働局が強制捜査に踏み込みましたね。

さて下記の調査フェーズで調べる項目④金の動き(リソーセス配分、何で儲けているか等)で、先回は表の金の動きについて書きましたので、今回は裏の金の動きについて書きたいと思います。

 

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

この点についてはなかなか調べるのが難しい面があるかもしれません。

しかし、もし表にできないようなやばいネタを見つけることができれば、それはまさに自分の会社がブラックである要因かもしれませんので大事にしましょう。

 

では一体どういった項目を調べればよいのか。まず、表の金の動きと同様、リソーセス配分、つまり何に金を使っているかについて、下記観点で探ってみましょう。

 

・特定の政党、もしくは政治家への政治献金の有無

黒社会への資金提供(マネーロンダリング等)

・特定の会社、業者への発注(癒着など)

・社長の親族の会社に対しての資金提供

・接待関係(交際費の額など)

・高額な調度品などの購入

・芸能人を呼んだ従業員には秘密にされている役員だけの特別パーティー等

・従業員の横領関係(架空発注、出張旅費の虚偽申請など)

 

続けて何で儲けているかについて、下記観点で見てみましょう。

 

・少ない金額での下請け企業への発注(下請けいじめ、ピンハネ)

・談合、カルテルによる価格操作

・非合法ビジネスの実施

・地上げ、土地ころがし

・脱税(不正会計など)

・偽装による割高販売(材料、生産地など)

不法入国者による低賃金労働

 

他にもあるかもしれませんが、思いつく限り挙げてみました。

 

調査フェーズ以降の仕込みフェーズの項目でも触れますが、上記観点で何かきな臭いものを嗅ぎ付けたとしても、そこから先へ踏み込むのは困難が伴います。

なぜなら、法に触れるような案件の場合は、関係者は当然口をつぐむでしょうし、また、関連の書類があったとしても当事者が厳重に管理しているはずだからです。

 

とはいえ、もし上記のようなやばい何かの片鱗を見つけることができたら、みすみすそのチャンスを逃す手はありません。

幸いにも、社外の人間と比べたら、明らかにネタに近いところにいるのです。例えば、関係者が分かればその人に近づき、仲良くなって、飲み会などをすれば、うっかり秘密を漏らしてくれるかもしれません。

書類に関しても、例えば、鍵をかけているものの、案外鍵は普通に引き出しに入っていたりすることもあります。残業が常態化しており、遅くまで残っていても怪しまれないなら、逆にそれを利用し、他の社員が帰った後、こっそり当事者の引き出しを調べてみることで、案外簡単に書類がゲットできるかもしれません。

 

もし、関係者が秘密を漏らしたり、やばい書類を見つけることができたら、それは証拠として、録音なり、コピーをしておきましょう。後で間違いなく協力な武器になるはずです。

 

ここまでで、調査フェーズについて一通り書きました。

繰り返しになりますが、調査フェーズは、自分の会社を取り巻くブラックな状況が何に起因しているかということを調べるためです。

 

次の仕込みフェーズについては、調査フェーズの情報をもとに、ブラックな状況から抜け出すための準備をします。

 

次回へ続く