カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑦ 【調査フェーズ#6】金の流れを調べ、会社と対峙する武器を見つけだそう
苦界 生(いきる)です。
調査フェーズで調べる項目④金の動きで、表と裏の流れがあり、表の流れのリソーセス配分について説明しました。次は、表の流れの何で儲けているかについてです。
<調査フェーズで調べる項目>
①業界における会社の位置づけ
②会社の歴史
③組織・体制
④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)
何で儲けているかの項目として、下記のようなものがあります。
・自社の展開するサービス(BtoB, BtoC含む)
・株などの資産運用
・家賃やレンタル、リース
それぞれの利益や利益率を知ることができれば、自社が何で儲けているかが分かります。特に自社が展開するサービスである製品では赤字だが、別の製品では黒字であったり、コンシューマー向けのサービスの利益率は低いが、企業向けのサービスの利益率は高いなどといったことが普通にあります。
また、株などのを大量に保有しており、その含み益が実はすごかったりする例もあります(ソフトバンクが持つアリババやヤフーの株式など)。
あとは意外に土地、または設備などを貸したりすることによる土地使用料や、レンタル料による利益が多かったりもします。
財務諸表を見ることで、会社の利益や利益率を見ることはできますが、個々の項目にまで落とし込んだ利益や利益率は会社の内部の人間しか把握することはできません。
そして、リソーセス配分と同様に、内部の人間でもすべてを知ることは難しいので、
これもリソーセス配分を調べる時と同様、アンテナを高くして、従業員や上司の話、資料を見たりして、何で儲けているか想像力を働かせましょう。
では、金の流れの中のどこにブラックの萌芽が潜んでいるのか。
これについて一概には言えませんが、リソーセス配分を調べた結果、金がつぎ込まれていない部署、何で儲けているかを調べた結果、儲かっていないサービス担当する部署がブラックになりやすいと考えます。
なぜかというと、会社の金がつぎ込まれていなかったり、儲かっていない部署は従業員の気持ちがすさんでいたり、利益目標を達成するためにとにかくマンパワーで解決するなどのことがブラックの萌芽となる可能性があるからです。
金の流れについてつらつらと書いてきましたが、一体何のためにそんなことを調べるんだと思われている方もいるでしょう。
改めて思い出していただきたいのは、このゲームの目的は1人の個人として会社と対峙し、ブラックな状態から抜け出すことです。
そのためには会社と対峙できるまでに戦闘力を上げることと、武器が必要になります。
金の流れを調べることは戦闘力(相手の隙を見つける観察力や感受性)と武器(情報)を身に付けることにほかなりません。
しかし、ここまではあくまで表の金の流れです。表の金の流れを把握することで戦闘力と武器をある程度手に入りますが、その状態はカイジで言うと、ようやくギャンブルをスタートできるようになったにすぎません。
当然そのレベルでは兵藤会長はおろか、利根川すら倒すことはできません。
なので、次は裏の金の流れを調べてさらに自分をパワーアップさせましょう。
次回へ続く