意識高男と俗物太郎、ときどき苦界生(いきる)が行く

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カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑥ 【調査フェーズ#5】金の動きは人の欲望の移動

苦界 生(いきる)です。

調査フェーズで調べる下記の項目④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)についてです。

 

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

②会社の歴史の項目で、会社の表に出せない話を知ることはカイジゲームの醍醐味の一つだと述べましたが、金の動きをつかむこともそれと同じくらいの醍醐味です。

 

金の動きこそ、まさに人の欲望の移動。そこにはブラックの萌芽が詰め込まれています。

 

漫画のカイジはギャンブルでルールの間隙や敵の隙を突いたりして、一発逆転を果たしたりします。そしてそれは一見カイジが、常人を超えた鋭い観察力や、人の欲望の機微を感じ取る感受性を持っているからのように思えます。

 

しかしそれは漫画を読めばわかりますが、最初からそのような力を持っていたわけではありません。

自堕落な生活を送り、金貸しに騙されギャンブル船に放り込まれ、そこでも騙され、どうしようもないところまで追い込まれ、そこで生まれた人への強い猜疑心、あくなき金への渇望、そしてギリギリの状況で修羅場を何度も潜り抜けるという、ヒリヒリとした体験からくる経験の集積の結果、鋭い観察力や人の欲望の機微を感じ取る感受性を獲得したのです。

 

かといって皆さんがすぐにカイジ並みの観察力や感受性を身に付けられるかというと、そう簡単なものでもありません。

 少し脱線しましたが、まずは意識して金の流れをつかんでいくことからスタートしましょう。

 

では実際、金の流れはどんなものがあるかというと、大きく分けて表の流れと、裏の流れがあります。リソーセス配分や何で儲けているかというのも表の流れと、裏の流れがあります。

 

では表の流れですが、そもそもリソーセス配分とは何か。それは会社が何処に金をかけているか、ということです。

例えば項目として、下記のようなものがあります(順不同)。

 

・開発費

・投資(企業の買収、設備投資など)

・人材確保

・社員の教育

・広告・宣伝費

・役員報酬や従業員の給与

・株主への配当

・借金の返済

・賠償・補償費用

 

これらの項目のいくつかは、会社の財務諸表を見ることで第三者も把握することができますが(株主への配当など)、会社の内部の人間でないと分からない項目や(技術の部署なら開発費など)、内部の人間でも分からない項目(役員の報酬など)もあります。

自分が実際の数字を知りえない場合、自らのアンテナを高くして、従業員や上司の話、資料を見たり、実際にものを見たりして、何処に金がかかっているか想像力を働かせていきましょう。

 

続いては表の金の流れで、会社が何で儲けているかです。

 

次回へ続く