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カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう③ 【調査フェーズ#2】業界における自社の位置づけを知る

苦界 生(いきる)です。

 

さて調査フェーズで調べる下記の内容について、それを調べる目的と共にもう少し細かく見ていきたいと思います。

 

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

①業界における会社の位置づけ

 

前回の記事にも書きましたが、まずそもそも業界自体がブラックなのか、もしくは自分の会社固有のことなのかをあぶり出す必要があります。

 

ただし、業界自体がブラックというのにも濃淡があり、この業界はどの会社もブラックだからさっさと転職したほうがよい場合もあれば、業界自体ブラックの傾向があるが、その中で比較的良い会社もあれば、悪い会社もあるという場合もあります。

 

例えば僕の勝手な決めつけでいうと、前者は建築業界における下請けです。

二次、三次請けならまだしも、五次、六次請けの場合もあり、各階層では上位発注会社のピンハネが起きるため、下の階層に行くほど薄給できつい仕事になるため、業界構造自体がブラックです。

後者は外食業界です。競合が多く、業界自体がデフレ傾向にあるため、どうしても価格競争になり、その割を食って人件費が削られるため、少ない人数でたくさん働くという構造になるため、ブラックになりやすいです。

ただし、会社によっては高付加価値の料理を提供したり(最近のファミレス)、従業員を教育してサービスの質を上げたり(スターバックスなど)、などのプレミアム戦略をとったりすることで価格競争に巻き込まれないようにしたり、徹底的な効率化によって原価を下げ、デフレ傾向にも対応し、利益を上げている会社は(鳥貴族など)、ブラックになりやすい業界だったとしても、比較的従業員の待遇が良いかもしれません。

 

上記のように業界構造がなんとなく分かれば、ブラックなのは業界自体なのか、自分の会社固有のことなのかあぶり出しやすいのですが、多くの場合、業界構造自体が分からない場合もあるので、ゼロから下記のようなことを調べていく必要があります。

 

・業界の市場規模は?

・業界が提供しているものの原価

・業界のサプライチェーン

・ライバルは何社くらいいるか?

・業界何位か?

 

なんか小難しくていやだな、と思うかもしれませんが、要は前に述べたように、業界自体がブラックなのか、自分の会社固有のことなのかを知るために、上記で挙げた項目を調べれば、下記のようなことが分かってきます。

 

・市場規模が小さいのに、ライバルがたくさんいれば、価格競争になり、利益が減り、人件費が低くなる

 ・自分の会社が製造・販売しているものが安ければ、利益が少なく、人件費が低くなる

サプライチェーンが長ければ、下流に行けば行くほどピンハネの構造になるので、利益が減り、人件費が低くなる

・ライバルがたくさんいれば、価格競争になりやすく、利益が減り、人件費が低くなる

・業界で下位ならば、シェアを取るために、価格を下げ、利益が減り、人件費が低くなる

 ・または、上記それぞれの組み合わせによって(業界が提供しているものの原価が安く、市場規模が小さい等)利益が少なく、人件費が低くなる

 

ちなみに、上記は「利益が少なくなる」=「人件費が低くなる」=「薄給でたくさん働かされる」という図式を採用していますが、最近あった電通社員の自殺のように、「給料は高いが(人件費が高い)、その分高いアウトプットを求められるのでモーレツに働かされる」というパターンもあるので、ここでしっかりと業界構造や自分の会社の位置づけを知っておくことは重要です。

 

受験勉強でも、自分が一体、受験生の中で、どこに位置しているのかが分からなければ、何をどれだけ勉強すればよいか分からず、作戦が立てられません。

 

次回へ続く