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カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑩ 【仕込みフェーズ#2】組織・体制の問題はつまるところ、バランスを欠いた人の配置や、上司として適性のない人物が上についてしまうこと

苦界 生(いきる)です。

 

調査フェーズで調べた項目の下記③組織・体制にブラック要因があった場合、会社と対峙するためにどんな準備をすればよいかを書きたいと思います。

 

③組織・体制での調査項目

組織図上おかしなところがないか?(複数の機能[営業・開発など]を兼務など)

自部署の体制がおかしくないか?(チームリーダーのような間に入って指導する人がいないなど)

変な人がいないか?(育ててあげたい厨など)

 

皆さんにとって一番身近に潜むブラックの萌芽はこの③組織・体制にあるのではないでしょうか。ここでのブラック要因は、つまるところ下記の2つに絞られると思います。

 

・仕事の負荷(肉体的、もしくは精神的)の問題

・人(上司、小集団リーダー、先輩など)の問題

 

結局、バランスを欠いた人の配置や、上司として適性のない人物が上についてしまうことが、自分と関係してきたとき、ブラック状態が開花するのだと思います。

 

では、そうなったとき、どのような準備をすればよいのか。

 

適正な仕事の負荷になっていなかったり、不適格な人を上司に据えてしまったことは、どちらも会社側の責任です(ここで、自分にも責任はあるのではないかという考えはカイジゲームではいったん捨てましょう)。

 

そこで、会社側に責任があるということを認めさせるにはどうすればよいか。

 

これに関しては内部から進める方法と、外部の力を使う2つの方法があります。

 

内部から進める方法とは、自部署の組織・体制を決めた人、具体的に言うと本部長(役員)、もしくは部長に責任を取ってもらう方法です。

外部の力を使う方法は、昨今の電通への労働局の立入りのように、お上(国)の力を使う方法です。

 

しかし、どちらの方法も実行のハードルは高いです。

例えば内部から進める方法を正攻法で行う場合、部長までの相談でよいのか、もしくは間にどれだけ上司がいるかで変わってきますが、下記のステップになります。

 

Step1.直属の上司に相談

Step2.直属の上司が、その上の上司(次長など)に相談

Step3.その上の上司が部長へ相談

Step4.部長が本部長へ相談

 

最大で4つのStepがあり、かつ上司としてはこのような案件は、面倒くさい案件であるので、途中でなんとかつぶせないかと考えるはずです。

予想される質問として、「君の業務のやり方に問題があるんじゃないの?だって他の人たちはちゃんとやれてるじゃん?」というようなものです。

 

そうなってくると、直属の上司を説得するため、自分の負荷状況のみならず、他の人の負荷状況も把握し、皆でスクラムを組み、直属の上司の説得に当たらなければなりません。

そしてようやく直属の上司を説得したとしても、同じように次長から直属の上司へ「君のマネジメントが悪いんじゃない?だって他のグループはちゃんとやれてるじゃん?」という質問になり、今度は直属の上司が他のグループの負荷状況を把握し、グループ連携で次長の説得に当たらなければなりません。

 

このように、内部において、正攻法で上まで問題を上げていくと、非常に時間と労力を消費することになります。

というか、もし本当に部署として負荷がまずい状況になった場合、普通の組織だとしたら、実際に組織としての対策が実行されます。

問題は組織の認識と自分の認識があっていない場合です。

 

次回へ続く

 

 

 

カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑨ 【仕込みフェーズ#1】経営者に不利な情報を見つけだせ

苦界 生(いきる)です。

 

さて、下記の調査フェーズの結果から、ブラック要因が何に起因するのか、大体あたりがつけられたのではないでしょうか。

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

上記項目がどんなブラック要因になるのか、少しおさらいしましょう。

 

①業界における会社の位置づけ

そもそも業界の構造自体がブラックになっていないか?(デフレによる価格の過当競争が起きている)

 

②会社の歴史

会社の沿革上、ブラック要因がないか?(企業買収された後の不当な扱い、オーナー一族によるワンマン経営など)

 

③組織・体制

組織図上おかしなところがないか?(複数の機能[営業・開発など]を兼務など)

自部署の体制がおかしくないか?(チームリーダーのような間に入って指導する人がいないなど)

変な人がいないか?(育ててあげたい厨など)

 

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているかなど)

しっかりと会社から予算をもらえているか?(製品開発費など)

自部署の製品が定常的に利益を上げているか?(金の生る木 or 金食い虫 など)

非合法な金の使い道がないか?(黒社会への資金提供など)

 

ではそれぞれについて、会社と対峙するため、どんな準備をすればよいか書いていきたいと思います。

 

①業界における会社の位置づけ

 

この場合は、一連のカイジゲームに関する記事の最初の辺りで述べましたが、ここがブラックの場合は個人の力ではどうしようもありません。カイジゲームも成り立たないので、早いところ転職の準備をしたほうが良いと思います。

 

②会社の歴史

ここに関してはその時々の経営者自身がブラック要因を生み出していると思われます。株式会社の場合、放漫経営で赤字垂れ流しのあまりに酷い経営者だった場合、株主総会などを通じて退任要求を突き付けられ、退任を余儀なくされます。そのため、しばらく待っていれば、自然に新しい経営者に変わります(新しい人がどういう人かはまた別問題ですが)。

 

ただ、厄介なのは、株主からお目こぼしされるくらい、そこそこの利益を上げており、外部にはいい顔ができるけれども、自社の従業員に関しては、人を人とも思わないような強制労働を強いている経営者の場合です。また、上場していないオーナー企業の経営者の場合も同じです。要は、外部の目が経営者に効かない場合です。

 

こういう場合、自ら世の中に対して情報発信して、その経営者の是非を問うしかありません。このパターンこそ、カイジゲームの第2段階である仕込みフェーズの対象になります。

 

具体的に何をするか。その経営者にとって不利になる情報を見つけ出すことです。この仕込みフェーズでは、カイジから週刊文春の記者に成りすましましょう。週刊文春の記者もさすがに会社の従業員に成りすまし、取材をすることはできません。つまり、社内にいることが一番の強みになります。

 

だからと言って、会社の外でも探偵のように尾行し、ネタを見つけだすというのも、不可能ではないにせよ困難です。

 

そのため、一番良い方法は問題のあるなにがしかの書類を見つけだすことです。

例えば、多少法律知識が必要になるかもしれませんが、法に抵触するような内容の従業員に対する指示書や、問題になりそうな決裁書、稟議書、または議事録でもよいかもしれません。ましてや、経営者のサインが入った書類を見つけることができれば、大きな武器になります。

または、多少の会計知識が必要になるかもしれませんが、帳簿などを見ることができる立場や、部署にいる方は、おかしな帳簿がないか探すことで、良いネタが出てくるかもしれません。

 

だんだん汚い話になってきましたが、念のためコメントしたいと思います。カイジゲームはあくまで、自分がブラックな状態から抜け出すことを目的としています。

そのため、こんなことはやりたくない、と思ったらゲームをやめるのは自由です。あくまで、自分のブラックな状況とそこから抜け出したいという思いを天秤にかけ、カイジゲームを続けるかやめるかを判断してください。

 

③④への対応は次回へ続く

 

 

 

 

カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑧ 【調査フェーズ#7】裏の金の流れをつかむことが、大きな武器になる

苦界生(いきる)です。

ついに電通に労働局が強制捜査に踏み込みましたね。

さて下記の調査フェーズで調べる項目④金の動き(リソーセス配分、何で儲けているか等)で、先回は表の金の動きについて書きましたので、今回は裏の金の動きについて書きたいと思います。

 

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

この点についてはなかなか調べるのが難しい面があるかもしれません。

しかし、もし表にできないようなやばいネタを見つけることができれば、それはまさに自分の会社がブラックである要因かもしれませんので大事にしましょう。

 

では一体どういった項目を調べればよいのか。まず、表の金の動きと同様、リソーセス配分、つまり何に金を使っているかについて、下記観点で探ってみましょう。

 

・特定の政党、もしくは政治家への政治献金の有無

黒社会への資金提供(マネーロンダリング等)

・特定の会社、業者への発注(癒着など)

・社長の親族の会社に対しての資金提供

・接待関係(交際費の額など)

・高額な調度品などの購入

・芸能人を呼んだ従業員には秘密にされている役員だけの特別パーティー等

・従業員の横領関係(架空発注、出張旅費の虚偽申請など)

 

続けて何で儲けているかについて、下記観点で見てみましょう。

 

・少ない金額での下請け企業への発注(下請けいじめ、ピンハネ)

・談合、カルテルによる価格操作

・非合法ビジネスの実施

・地上げ、土地ころがし

・脱税(不正会計など)

・偽装による割高販売(材料、生産地など)

不法入国者による低賃金労働

 

他にもあるかもしれませんが、思いつく限り挙げてみました。

 

調査フェーズ以降の仕込みフェーズの項目でも触れますが、上記観点で何かきな臭いものを嗅ぎ付けたとしても、そこから先へ踏み込むのは困難が伴います。

なぜなら、法に触れるような案件の場合は、関係者は当然口をつぐむでしょうし、また、関連の書類があったとしても当事者が厳重に管理しているはずだからです。

 

とはいえ、もし上記のようなやばい何かの片鱗を見つけることができたら、みすみすそのチャンスを逃す手はありません。

幸いにも、社外の人間と比べたら、明らかにネタに近いところにいるのです。例えば、関係者が分かればその人に近づき、仲良くなって、飲み会などをすれば、うっかり秘密を漏らしてくれるかもしれません。

書類に関しても、例えば、鍵をかけているものの、案外鍵は普通に引き出しに入っていたりすることもあります。残業が常態化しており、遅くまで残っていても怪しまれないなら、逆にそれを利用し、他の社員が帰った後、こっそり当事者の引き出しを調べてみることで、案外簡単に書類がゲットできるかもしれません。

 

もし、関係者が秘密を漏らしたり、やばい書類を見つけることができたら、それは証拠として、録音なり、コピーをしておきましょう。後で間違いなく協力な武器になるはずです。

 

ここまでで、調査フェーズについて一通り書きました。

繰り返しになりますが、調査フェーズは、自分の会社を取り巻くブラックな状況が何に起因しているかということを調べるためです。

 

次の仕込みフェーズについては、調査フェーズの情報をもとに、ブラックな状況から抜け出すための準備をします。

 

次回へ続く

カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑦ 【調査フェーズ#6】金の流れを調べ、会社と対峙する武器を見つけだそう

 

 

苦界 生(いきる)です。

 

調査フェーズで調べる項目④金の動きで、表と裏の流れがあり、表の流れのリソーセス配分について説明しました。次は、表の流れの何で儲けているかについてです。

 

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

何で儲けているかの項目として、下記のようなものがあります。

・自社の展開するサービス(BtoB, BtoC含む)

・株などの資産運用

・家賃やレンタル、リース

 

それぞれの利益や利益率を知ることができれば、自社が何で儲けているかが分かります。特に自社が展開するサービスである製品では赤字だが、別の製品では黒字であったり、コンシューマー向けのサービスの利益率は低いが、企業向けのサービスの利益率は高いなどといったことが普通にあります。

また、株などのを大量に保有しており、その含み益が実はすごかったりする例もあります(ソフトバンクが持つアリババやヤフーの株式など)。

あとは意外に土地、または設備などを貸したりすることによる土地使用料や、レンタル料による利益が多かったりもします。

財務諸表を見ることで、会社の利益や利益率を見ることはできますが、個々の項目にまで落とし込んだ利益や利益率は会社の内部の人間しか把握することはできません。

そして、リソーセス配分と同様に、内部の人間でもすべてを知ることは難しいので、

これもリソーセス配分を調べる時と同様、アンテナを高くして、従業員や上司の話、資料を見たりして、何で儲けているか想像力を働かせましょう。

 

では、金の流れの中のどこにブラックの萌芽が潜んでいるのか。

これについて一概には言えませんが、リソーセス配分を調べた結果、金がつぎ込まれていない部署、何で儲けているかを調べた結果、儲かっていないサービス担当する部署がブラックになりやすいと考えます。

なぜかというと、会社の金がつぎ込まれていなかったり、儲かっていない部署は従業員の気持ちがすさんでいたり、利益目標を達成するためにとにかくマンパワーで解決するなどのことがブラックの萌芽となる可能性があるからです。

 

金の流れについてつらつらと書いてきましたが、一体何のためにそんなことを調べるんだと思われている方もいるでしょう。

 

改めて思い出していただきたいのは、このゲームの目的は1人の個人として会社と対峙し、ブラックな状態から抜け出すことです。

そのためには会社と対峙できるまでに戦闘力を上げることと、武器が必要になります。

金の流れを調べることは戦闘力(相手の隙を見つける観察力や感受性)と武器(情報)を身に付けることにほかなりません。

 

しかし、ここまではあくまで表の金の流れです。表の金の流れを把握することで戦闘力と武器をある程度手に入りますが、その状態はカイジで言うと、ようやくギャンブルをスタートできるようになったにすぎません。

当然そのレベルでは兵藤会長はおろか、利根川すら倒すことはできません。

なので、次は裏の金の流れを調べてさらに自分をパワーアップさせましょう。

 

次回へ続く

カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑥ 【調査フェーズ#5】金の動きは人の欲望の移動

苦界 生(いきる)です。

調査フェーズで調べる下記の項目④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)についてです。

 

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

②会社の歴史の項目で、会社の表に出せない話を知ることはカイジゲームの醍醐味の一つだと述べましたが、金の動きをつかむこともそれと同じくらいの醍醐味です。

 

金の動きこそ、まさに人の欲望の移動。そこにはブラックの萌芽が詰め込まれています。

 

漫画のカイジはギャンブルでルールの間隙や敵の隙を突いたりして、一発逆転を果たしたりします。そしてそれは一見カイジが、常人を超えた鋭い観察力や、人の欲望の機微を感じ取る感受性を持っているからのように思えます。

 

しかしそれは漫画を読めばわかりますが、最初からそのような力を持っていたわけではありません。

自堕落な生活を送り、金貸しに騙されギャンブル船に放り込まれ、そこでも騙され、どうしようもないところまで追い込まれ、そこで生まれた人への強い猜疑心、あくなき金への渇望、そしてギリギリの状況で修羅場を何度も潜り抜けるという、ヒリヒリとした体験からくる経験の集積の結果、鋭い観察力や人の欲望の機微を感じ取る感受性を獲得したのです。

 

かといって皆さんがすぐにカイジ並みの観察力や感受性を身に付けられるかというと、そう簡単なものでもありません。

 少し脱線しましたが、まずは意識して金の流れをつかんでいくことからスタートしましょう。

 

では実際、金の流れはどんなものがあるかというと、大きく分けて表の流れと、裏の流れがあります。リソーセス配分や何で儲けているかというのも表の流れと、裏の流れがあります。

 

では表の流れですが、そもそもリソーセス配分とは何か。それは会社が何処に金をかけているか、ということです。

例えば項目として、下記のようなものがあります(順不同)。

 

・開発費

・投資(企業の買収、設備投資など)

・人材確保

・社員の教育

・広告・宣伝費

・役員報酬や従業員の給与

・株主への配当

・借金の返済

・賠償・補償費用

 

これらの項目のいくつかは、会社の財務諸表を見ることで第三者も把握することができますが(株主への配当など)、会社の内部の人間でないと分からない項目や(技術の部署なら開発費など)、内部の人間でも分からない項目(役員の報酬など)もあります。

自分が実際の数字を知りえない場合、自らのアンテナを高くして、従業員や上司の話、資料を見たり、実際にものを見たりして、何処に金がかかっているか想像力を働かせていきましょう。

 

続いては表の金の流れで、会社が何で儲けているかです。

 

次回へ続く

 

カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑤ 【調査フェーズ#4】自社の組織・体制に問題はないか?

苦界 生(いきる)です。

調査フェーズで調べる項目(下記)、続いては③組織・体制です。

 

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

自分の会社がブラックである要因を会社の組織図だったり、自部署の体制を見たときにおかしなところはないか見てみましょうもし組織図がなかったら、せっかくなので作ってみましょう。

そして、それぞれの部門の責任者(担当役員、部長)も分かるようにしておきましょう(理由は後述)。

 

まず、組織図を下記のような観点で見てみましょう。

 

・普通の会社で必要とされているのような部署があるか(営業、人事、総務など)

⇒もしないとすると、一つの部署が複数の部署の機能を兼務していることになり、仕事量が倍増する可能性あり

 

・部署ごとの人数に極端な偏りがないか

⇒少ない人数で多くの業務をこなす状態になっている可能性あり

 

・変わった名前の部署がないか

⇒変な人が集められており、上司も変な人で、変な仕事ばかり降ってくることになる可能性あり

 

次に、自分のいる部署について下記のような観点で見てみましょう。

 

・ライン部門かスタッフ部門か

⇒一般的に会社の売上に直接関係するライン部門の方が業務量が多く、行き過ぎるとブラックになる可能性あり

 

・自分の部署の担当役員、部長は誰で、どんな人か

⇒自部署の成果を出すことだけにこだわり、部下たちはただのコマだと思っているような人だと、その意向を受け、次長以下、課長、係長は自分より立場の弱い部下に理不尽な仕事と責任を押し付けてくる可能性あり

 

・自分の部署と関わりのある部署の担当役員、部長と自部署の担当役員、部長の関係

⇒例えば役員同士の仲が悪かったりすると、相手を潰すため、自分の部下たちに過度の労働を強い、無理に成果を出そうとする可能性あり

 

さらに視点を自職場の体制に移してみましょう。

 

・課長1人に対し、何人の部下がいるか。また、課長の一段階下に係長がいて小集団ができているか

⇒例えば課長1人に対し、たくさんの部下がいて、かつ係長がいない場合、課長から直で業務が与えられ、その業務次第ではブラックになる可能性あり(係長の助けが得られない)

 

・課長、係長がどんな人か

⇒自分にとって一番直接的にかかわりがある点であるが、課長、係長がパワハラ、セクハラ大魔王であったり、極端に小心者で自分で責任を取りたくないがために、上位者への報告をさせず、自分のところで報告を止め、部下に対しとにかく細かい指摘をしまくり、部下はそれを調べるだけで業務時間が雪だるま式に増えていく可能性もあり。

または課長や係長が、「俺も昔は毎日日付が変わるまで働いていたもんだ」というような自身の経験に加え、部下を育ててあげたいというような変な使命感に燃えている人である場合(育ててあげたい厨と命名)、理不尽でムリゲーな指示を与えてくる可能性あり(ここまでのアウトプットを出せ、ただし残業はするな等)

 

組織図から俯瞰し、自分の職場まで視点を落としていくことで、組織上の問題と、自職場の問題をつなげて考えられるかもしれません。

ポイントはマクロの組織図からミクロの自職場へ視点を移動しながら、ブラックである要因をあぶり出すことです。

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう④ 【調査フェーズ#3】会社の歴史からブラック要因を見つけだそう

苦界 生(いきる)です。

 

下記に示す調査フェーズで前回は①業界における会社の位置づけについて述べましたので、次は②の会社の歴史について述べたいと思います。

 

<調査フェーズで調べる項目>

①業界における会社の位置づけ

②会社の歴史

③組織・体制

④金の動き(リソーセスの配分、何で儲けているか等)

 

②会社の歴史

自分の勤める会社がブラックな理由が何に起因しているかを明らかにするうえでも、会社の歴史を調べることは重要です。

 

会社のホームページがあれば、自分の会社の沿革がないか見てみましょう。ない人は、会社の社史でも探すか、古参の人でも探して思い切って聞いてみましょう。

 

会社の歴史を調べることでどこにブラックである要因を見出すのか。それは、例えば以下のような観点でブラックの片鱗を見つけることができるかもしれません。

 

・そもそも歴史が浅い

⇒とにかく会社を成長軌道に乗せるため、社長が社員を馬車馬のように働かせる

 

・別の会社に吸収合併されている

⇒一つの会社になったものの、合併先との風土が合わず、かつ社長以下、役員がすべて合併先の社員で固められているため、吸収された側の社員は冷遇される

 

外資系企業に買収された

⇒極端な合理化によってリストラの可能性が大幅に増加

 

・非上場会社のオーナー会社

⇒ワンマン経営によって、従業員はこき使われたり、様々なリスクあり(恣意的な人事異動、突然のボーナスカット、リストラ)

 

上記のような、割とオフィシャルな情報から推測できる点もあれば、下記のように、人から聞いたり、もしくは過去のニュース等を調べないと分からないこともあります。

 

・一見普通の会社かと思っていたら、大本が実は黒社会の組織が母体だった

・従業員の自殺の話

・会社の不祥事の話(不良品、偽装、会計操作、脱税、カルテルなど)

・従業員の不祥事の話(着服、横領、セクハラ、パワハラなど)

 

ニュースなどで世間に知れ渡った出来事もあれば、会社の内部にいないと分からないような出来事もあります。特に後者は表にできないヤバいこともあると思いますので、そういったネタは後のフェーズで活用するため、是非ストックしておいてください。

もしそういったヤバいネタを知り、真相を追求するジャーナリストのようにゾクゾクした感じを味わうことができたら、それはカイジゲームの醍醐味の一つです。

 

ホームページなどに載っているオフィシャルな情報だけでなく、人によるアンオフィシャルな情報も含め会社の歴史を調べましょう。

 

次回へ続く