意識高男と俗物太郎、ときどき苦界生(いきる)が行く

海外MBA留学したい、刃牙大好き、ちなみに嫁とはセックスレス

深夜アニメはキモい なぜいつまでも市民権を得られないのか⑥

俗物太郎です。

 

2.なぜ深夜アニメはキモいのか?

 

③声優がキモい

先回②でキモいファン(アニメプリントシャツを着た人や、可愛くないのにコスプレをしている人)が広告塔となり、深夜アニメ全体にキモいイメージを宣伝してしまっていると書きました。

 

では、声優はどうでしょうか。最初に結論を言うと、キモい作品とキモいファンと媒介者となる時にキモくなるです。

その前に昨今の声優について言及させて下さい。声優のルックスレベルはひと昔前よりもかなり上がって来ており、アイドルと変わらないような声優もいます。

これを市場原理から説明したいと思います。声優は多くの場合、声優事務所に所属しています。声優事務所は営利団体であり、声優の出演料だったり、ライブなどのイベントのチケット収入や、それに伴う物販(CD、DVD含む)で収入を得ています。そして、収入の額でいうと、おそらく、出演料よりライブの収入の方が圧倒的に大きいと思われます。

そうなると、事務所としてはライブなどのイベントで稼げそうな、ルックスの良い声優を抱えておきたいはずです。また、水樹奈々などの活躍によって、ひと昔前に比べたら、声優の認知度が上がっているはずですので、志望者も増えることによって、その中から選ばれる人のクオリティも上がります。

つまり、昨今の声優は、声優事務所の方針と、声優志望者の裾野が広がったことにより、ルックスレベルが上がっているのです。

 

それにも関わらず、声優がキモい作品とキモいファンの媒介者となる時にキモくなるということはどういうことでしょうか。

実はこれも市場原理によって説明できます。

 

作品にファンがいるということは、その作品に出演している声優のファンも必ず一定数います。ということは、声優に対する需要が産まれ、作品とファンの間に声優を介した一定の市場が形成されます。

そうなると、需要と供給の関係から、声優はファンの需要に何らかのイベント、例えばトークライブやミニライブで応えることになります。

ここまでは、良いと思いますが、では仮にあるアニメ作品のトーク&ミニライブをやった場合、その中身はどうなるでしょうか。

そもそも声優は、毎期何十本も制作されるアニメに対し、本業の声優の仕事をこなさなければならないため、出演している個々の作品について深く入り込むのは難しいという点があります。

そのため、作品についての込み入った話はできないと推察します。そうなると、作品に入れ込んでいるファンに対しては物足りないけれど、出演している声優のファンにとっては、作品が何であろうと、声優を生で観られたのだから良いという、何となくちぐはぐなイベントになってしまいます。

 

つまり、声優の存在により、キモい作品のキモいファンの需要を満たすための、言葉は悪いですが中途半端なイベントが実施されてしまうことになります。

そういった、キモいファン向の需要を満たさなければならない場合において、声優はキモい存在になるのです。

違う言い方をすると、キモい作品があり、キモいファンがいる。そして、その2者を繋ぐ媒介者である声優もキモいということです。

需要と供給の関係により、声優は上記のような媒介者の役割を担わざるを得ないというのは、そういう商売をやっている以上、仕方がない点もあります。

僕が言いたいのは、声優の存在によってキモい作品とキモいファンを繋ぐエコシステムが産み出されるということです。これは、作品が変わっても、また同じように再生産されていきます。

 

「なぜ深夜アニメはキモいのか」という初めの質問に対し、それぞれ下記3つの要因に分けて説明してきました。

①作品がキモい:一部の作品は妄想の産物になり得るため

②ファンがキモい:コスプレをする人も含めて、見た目がキモい人が広告塔となり、深夜アニメ全体に対し、キモいというイメージを世間に宣伝してしまっているため

③声優がキモい:キモい作品とキモいファンを媒介し、エコシステムを生み出しているため

 

上記をまとめると、最初に述べたように、「なぜ深夜アニメがキモいのか?」という質問に対する僕の答えは「一部の深夜アニメと、それを取り巻く特別な環境がファンによって世間へ拡がってしまったため」

 

ちなみに、上記の「それを取り巻く特別な環境」というのは、声優を媒介者とするキモい作品とキモいファンを繋ぐエコシステムのことです。

 

次回へ続く

深夜アニメはキモい なぜいつまでも市民権を得られないのか⑤

俗物太郎です。

 

2.なぜ深夜アニメはキモいのか

 

②ファンがキモい

 

先回の①作品がキモいでは、美少女をメインキャラクターにした、一部の深夜アニメの中には、妄想の産物になりえる作品があり、それがキモいという説明をしました。

 

では、そんな作品を好むファンはどうか?

当然キモいという結論になるのですが、断っておくと、どんな作品であっても、作品が好きであるということは、その人の自由であり、僕は作品とファンの関係性自体を否定するつもりはありません。あくまで、一部の深夜アニメファンの何がキモいのかを説明するのが目的です。

妄想の産物を好むファンは、自身もすべからく妄想に囚われていることが多いです。

ここでキモいファンを下記の2種類に分類して、どういう点がキモいのかを説明したいと思います。

■消費型のキモいファン

■実践型のキモいファン

 

■消費型のキモいファン

消費型のキモいファンとは、作品を楽しみ、その作品にまつわる関連商品を買ったり、または、出演している声優のライブに行ったりする、いわゆる普通のファンです。大多数のキモいファンがこの消費型に分類されます。

消費型のキモいファンは何がキモいのか?それは主に見た目です。キモいアニメを好んでいる時点で、その人はすでに妄想に囚われています。妄想に囚われてる人は、自分を客観的に見ることが苦手です。すると、服装や身だしなみに無頓着になりがちになります。

分かりやすいのは、髪はボサボサ、無精ヒゲ、ヨレヨレのTシャツに、ボロいジーンズだったりする見た目に無頓着な人です。

一方、アニメキャラクターがデカデカとプリントされたTシャツを着ていたり、または、独自のセンスが芽生えて、太い筆文字で恥ずかしい言葉が書かれているTシャツ(実際見たことはありませんが、例えば「俺は妹しか愛せない!」というような恥ずかしい言葉が書かれたTシャツなど)を着たり、穴開きグローブを着用していたりと、一般の基準からかけ離れているという意味での、見た目に無頓着な人もいます。

 

そういう人の周りには、そもそも人が寄り付かないか、もしくは、その人と同じように見た目に無頓着な人である確率が高いため、その人が一般の基準から乖離し、キモくなっていることを指摘してくれる人はいません。

また、この消費型のキモいファンの特徴は、購買力があるという点があります。身だしなみや服装を気にしないため、洋服にお金をかけたりしません。そうすると、お金が浮くため、そのお金を自分が好きな作品の関連商品につぎ込んだり(※1)、声優のライブにつぎ込んだりします。

このキモいファンの購買力が、後述しますが、「キモい作品」→「キモいファン」→「キモい声優」の3者によるエコシステムを形成する温床となっています。

 

■実践型のキモいファン

実践型のキモいファンというのは、消費型と異なり、作品を楽しむだけではなく、自ら作品の世界を拡げていく人達のことです。具体的にいうと、同人誌を描いたり、コスプレをする人達です。ここでも、断っておきますが、僕は同人誌やコスプレ自体を否定している訳ではありません。なぜなら、これらも、形は違えど作品への愛着の表れであり、やはり個人の自由だからです。あくまでキモい作品における、キモいファンとは、何がキモいのかという視点で説明していきます。

まず、キモい作品の同人誌を描く人は、そもそも作品がキモいのですから、同人誌においてキモさが増幅されることはあっても、減少することはありません。なので、問答無用でキモいため、これ以上言及しません。

では、もう一方のコスプレをするファンのキモさとは何か。実はこれも、消費型のキモいファンと同じで、見た目がキモいです。

みなさんも見たことがあるかもしれませんが、全然格好良く、もしくは可愛くもないのに、コスプレをして衆人環境の前に登場してしまう人がいます。なぜこういうことができてしまうのでしょうか。それは2つの要因があると思います。

 

1つは自身が妄想に取り憑かれているため。もう1つは、それを是とする周囲の環境があるためです。

自身が妄想に取り憑かれているということは、どういうことか。例えば、キモいアニメのメインキャラクターである美少女のコスプレをする人がいるとします(この場合、もちろん女性がコスプレをしている前提です)。

コスプレをするということは、当人にとって、そのキャラクターになりきろうとする精神の働きがありますから、自分の世界に没入していくことになります。つまり、自己暗示をかけるわけです。その暗示によって、多少自分の容姿に自信がなくても、思い込みの力で羞恥心を弾き飛ばします。

また、衣装の力を借り、自分の容姿に下駄を履かせることができるため、それも羞恥心を弾き飛ばす上でプラスに働きます。

さらに、コスプレを披露する場というのは、、大抵カメラ小僧がいるため、写真に撮られたり、また、周囲のコスプレイヤーから可愛い、可愛い(これは周囲が衣装を褒めていることを、当人が自分の容姿を褒められていると誤認している前提です)とおだてられたりもするので、羞恥心どころか、むしろ自己肯定感が芽生えてしまいます。

 

結論として、コスプレをするキモいファンというのは、あまり可愛く(格好良く)ないのに自己暗示の力と、衣装による容姿の補正効果、周囲の環境による自己肯定感の上昇により、自分を可愛い(格好良い)と誤認している人のことです。

 

以上、ファンがキモいということを説明しました。消費型のキモいファンが、美少女キャラがプリントされたTシャツを着て街を練り歩いたり、実践型のキモいファンである、あまり可愛くないのにコスプレをした人が、マスコミに面白がられて、何かの拍子にメディアに登場してしまうことは、自ら広告塔となり、深夜アニメのキモさを宣伝していることに他なりません。

他のキモくない深夜アニメへの影響は推して知るべしです。

 

次回、③声優がキモいについて説明します。

 

(注)

 ※1.2015年のコンテンツ市場における日本のキャラクター物販の売り上げは約400億円

(前出の「経済産業省平成26年知的財産権ワーキング・グループ等侵害対策強化事業 」の図表参考 ドル109円前提)

 

深夜アニメはキモい なぜいつまでも市民権を得られないのか④

俗物太郎です。

 

⒉なぜ深夜アニメはキモいのか?

 

まず最初に結論を言います。なぜ深夜アニメがキモいのか?

それは「一部の深夜アニメと、それを取り巻く特別な環境がファンによって世間へ拡がってしまったため」です。どういうことかをこれから説明していきます。

 

まず始めに前提の確認です。

アニメは放送時間帯により、大きく2種類に分けることができます。

1つはキッズ・ファミリー向けアニメ(全日帯放送)、もう1つが深夜アニメ(深夜帯放送)です。

タイトルにもあるように、今回テーマとしてあげているのは、深夜アニメです。 

 

では以下、深夜アニメがキモい理由を下記3つの観点で、説明したいと思います。

 

①作品がキモい

②ファンがキモい

③声優がキモい

 

上記①〜③の関係としては、まず 作品があり、それを楽しむファンがいて、作品とファンを繋ぐ媒介物として声優がいるということを表しています。これを見方を変えて◯次元という形で表してみると、作品はアニメですから2次元、ファンは人間ですから3次元、そして声優も本当なら3次元ですが、作品とファンの間にいるということで、ここでは2.5次元ということにしたいと思います。

 

①作品がキモい

 

まず最初に、2017年の秋から始まる作品('17年10月スタート)について、僕がいくつの作品キモいと感じたのか示したいと思います。

参考としたのは、アキバ系の情報サイトである「アキバ総研」です。このサイトで、2017年秋スタートの作品として紹介されていたのは53作品ありました。

そのうち、僕がキモいと感じたのは7作品ありました。当然、まだ放送前ですので、あくまでタイトルや紹介の絵を見てキモいかどうかを判断しています。

 

そもそも、キモいというのは主観的な判断なので、なぜキモいか説明は難しいですが、どういう観点で僕がキモいと判断したのかというと、「主要キャラクターが美少女で、かつ性的な要素を感じたかどうか」どうかです。

なかには、絵だけを見ても性的な要素が表現されていない作品も含まれますが、そこは、かつて深夜アニメにハマっていた僕自身のセンサーに基づき、独断で性的な要素がありと判断しました。

 

ちなみに、最近、一部のCMにおいて、視聴者から、性的な内容が含まれているため、放送をやめて欲しいというクレームが入り、放送を取りやめたりする事例がいくつか出てきています(壇蜜が出演している宮城県PR用CMなど)。僕はこういう作品について、まったく問題がないと思っています。

なぜなら、CMというのは、少なくとも広告代理店や制作会社などプロが撮影、編集しており、多少制作者の悪ノリが入っていたとしても、当然その背景には説明できる理由があり、しかるべき人達の判断を経て世に出ているからです。

ただし、こういうCMに対する一部の批判にもそれなりの理屈が存在することは理解できます。誰もが見れる公共の放送で、性的なイメージを想起させる映像は子供の教育上良くないというのは、それなりの説得力があります。

何が言いたいかというと、世間で批判されている一部の性的イメージを想起させるCMに対し、僕は別に良いと思う一方で、深夜アニメについては、同じようには看過することができません。

 

なぜなら、上記事例が実際の役者が演じているのに対し、アニメは創造上の産物だからです。どういうことかというと、実際の人間が演じるものは、物理的制約が付き纏いますが、アニメにはその制限がなく、現実にありえないものも表現できてしまいます。

 

そのため、表現の方向次第では、妄想の産物になってしまいます。何を当たり前のことを言っているんだ、と思われるかもしれませんが、物理的制約がないと、どういうことになるかを説明したいと思います。

深夜アニメ作品において、メインキャラクターが美少女である場合が多いですが、美少女であることは一体どういう意味を持つでしょうか。

一般的に、少女(または少年)をメインキャラクターに置く場合、純粋性、または、今後の成長を描くための記号的な意味があります。

では、少女を妄想の産物としてしまった場合、何が起きるでしょうか。

少女というのは、まず純粋性を持ち、かつ大人に比べて弱い存在です。考えてみましょう。美少女をメインキャラクターにした深夜アニメの場合、作者も含め、創作に関わるメンバーはおそらく男性が多いはずです。

そして、当然のことですが、男性に少女の気持ちがわかるはずがありません(もちろん想像することはできますが、あくまで男性自身のフィルターを通した少女の気持ちになってしまいます)。

すると男性が描く少女はどういう存在になるかというと、先ほど言ったように、少女は純粋で弱い存在ですから、画面の中で男性に都合よく動かされる存在になってしまいます。もっと強い言い方をすると、男性に支配される存在になるということです。そして、妄想をどんどん膨らませ、行くところまで行くと、深夜アニメにおける美少女の行き着く先は、男性の性的玩具になります。

 

ちなみに妄想の世界で美少女を、大人の女性に置き換えた場合どうなるでしょう。男性としては、少女に比べ、人生経験を積んでいる大人の女性は、男性の思い通りにはならない存在です。そうすると、男性側はどういう妄想を抱くかというと、少女の場合と逆に、男性側が大人の女性の性的玩具になってしまいます。

さらに、合わせ技ですが、妄想の世界ではこんなパターンもあります。大人の女性で始めはこちらの思い通りにならないのですが、ある時から立場が逆転し、男性側が大人の女性を支配するというパターンです。少し鼻息が荒くなってしまいましたが、結局、妄想を突き進めて行くと、支配か被支配の関係のどちらかが産まれます。

 

話が脱線してしまいましたが、アニメという表現方法で、美少女をメインキャラクターにするということは、作品の方向性と表現次第で、男性の支配欲を満たす性的玩具にしてしまうということです(ご存知の方もいると思いますが、それは同人誌という2次創作のなかで、当たり前のように表現されています)。

 

つまり、美少女をメインキャラクターにした、一部の深夜アニメの中には、妄想の産物になりえる作品があり、それが「①作品がキモい」という理由です。

 

 次回は「②ファンがキモい」について説明したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜アニメはキモい なぜいつまでも市民権を得られないのか③

俗物太郎です。

では、続いて、アニメーション制作の過程について説明していきたいと思います。
先回、アニメーション制作工程は大きく分けて下記の3つに分かれると説明しました。

②プロダクション
③ポストプロダクション

それぞれ簡単に説明していきます。
(詳しく知りたい方は、ネットでいろいろ説明しているページがありますので、そちらを参照ください)

プリプロダクションとは、企画や設定、絵コンテなど、実際の制作に入る前段階の準備的な作業のことを言います。

②プロダクション
プロダクションは、これがまさに、静止画を動画にしてアニメーションを作る工程になります。レイアウト、原画、動画、トレス、彩色、検査・特殊効果、撮影の工程が入ります。並行して、背景作製の工程も進められます。

③ポストプロダクション
ポストプロダクションとは、編集や音響などの後工程ことを言います。
セリフを録音するアフレコなどもこの工程に含まれます。

さて、アニメーションの制作工程がざっくり分かったところで、アニメーション制作にどんな人たちが関わっているのかも説明したいと思います。
30分のアニメーションを1本作るには、約150〜250人が関わっています(アニメーション映画の場合は約250〜350人)。
この中で、主要な役割を果たす人は大きく分けて以下の3者です。

■プロデューサー
■監督
■アニメーター

■プロデューサー
プロデューサーは、アニメ作品制作の全体に責任を負い、資金集め、予算の管理、テレビ局や広告代理店など制作プロセスに関わる企業との交渉やコーディネートを行います。
(アニメ制作のプロセスを現場でコーディネートする人も「プロデューサー」、または、「ラインプロデューサー」と呼ばれ、時間を管理し、制作の関わる多くのチーム間の調整を行ったりします)

TVアニメシリーズの場合、4〜6のエピソードが同時進行で制作されるため、時間とプロセス管理、さらに予算の面でかなり厳しい制約を受けます。そのような厳しい制約条件の下、創作物であるアニメを作るためには、クリエイティブな部分も維持しなければならないため、経験を積んだ有能なプロデューサーは、慢性的に不足しています。
ちなみに、プロデューサーは、制作会社に所属している場合もあれば、映画の配給会社に所属している場合もあります。


■監督
監督はアニメの創作に責任を負っています。脚本を絵コンテに変換し、イメージを視覚化することが、監督の重要な仕事です。通常、独立して仕事をしており、アニメ制作会社と数年間の専属契約を結びます。また、アニメ制作には多数のスタッフが関わっており、工程も多いため、監督は全てのスタッフの作業に、目を光らすことはできません。
そのため、作品のクオリティに関わる要所要所で登場します(絵コンテを使った作画打合せや、編集、アフレコなど。プロデューサーも一緒の場合も多い)。

■アニメーター
アニメーターは、監督から指示を受けた原画スーパーバイザーと言われる人の管理の下、動画と原画を作成します。制作会社に雇用されている人もいれば、フリーの人もいます。アニメーターへの報酬は、たいてい出来高によって
決められ、通常 原画1枚あたり3,000〜4,000円、動画は1枚あたり160〜220円が相場のようです。未経験者はまず動画の作成からスタートしますので、だいたい1ヶ月最大で500枚くらいが限度であり、月収を単純計算すると、10万円程度です。アニメ制作会社の9割近くが東京都内に偏在しているため、家賃も高いはずで、仮に家賃が約8万円とすると、ほとんど生活が成り立たないことになります。思わず普段どうやって生活しているのか心配になってしまいます。
一般的に、動画の仕事は労働集約的です(他の制作プロセスが3〜10名の担当者が必要になるのに対し、動画は30〜40名が必要)。そのため、多くの場合、この動画のプロセスを人件費の安い、近隣のアジア諸国に発注されることが多いです。このことは、業界は違えど、製造業と似ているところがあります。

以上、アニメーションの制作工程と、それに関わる人について説明しました。30分のアニメ1本を作るのに、多くの人が労力をかけて作っていることが分かると思います。

特に実際 アニメを作る実作業を担うアニメーターは、少ない報酬で時間のプレッシャーに追われながら、楽でない作業をし続けているのですから、頭が下がります。アニメーターは、アニメという創作物に関わることに対する強い情熱がなければできない仕事だと思います。

これは単なる思いつきですが、アニメが日本で根付き、興隆を極めているのも、納期を守り、辛抱強く働くという日本人のメンタリティに下支えされている影響が大きいかもしれません。これが、欧米だとしたら、現場から「こんな少ない報酬でやってられるか!」となり、ストライキが頻発して、まともにアニメが放映できないかもしれません。

日本の深夜アニメは、様々な出資者の要望を聞き、同時並行で4〜6エピソードを予算、時間を遵守しながら進めるプロデューサーと、映像化によって娯楽作品を作り上げる監督と、少ない報酬で辛抱強く作業をし続けるアニメーターのチームプレーの賜物と言えます。

ではなぜ、このチームプレーの賜物である、深夜アニメ作品を僕がキモいと感じるのか?
前置きが長くなりましたが、次回から説明していきたいと思います。




深夜アニメはキモい なぜいつまでも市民権を得られないのか②

どうも俗物太郎です。

 

1.アニメ業界の概要

 今回のテーマに入る前に、アニメ業界の概要を説明したいと思います。

ここでは大きく2つの観点に分けて説明いたします。

(1)市場規模

(2)アニメーション制作

では、まず(1)市場規模から説明します。

2015年時点で、アニメを含む世界のコンテンツ(※1)の売上規模は約60兆円(※2)です。うちアニメの規模は約2兆円(※3)、そのうち日本のアニメの売上は約300億円(※4)です。

これはコンテンツ売上規模の0.05%に過ぎません。

ちなみに世界における日本のGDP国内総生産)の比率が5.9%(※5)ですので、日本のアニメは世界でジャパニメーションなどともてはやされることもまりますが、世界経済に占める日本の存在感に比べたら、コンテンツ市場における日本のアニメの存在は、売上ベースでみると思ったよりずっと慎ましいものということになります。

つまり、僕が日本のアニメについてあーだこーだ言ったとしても、世界のコンテンツ市場から見たら、所詮は0.05%のことです。

つぎに(2)アニメーション制作について説明します。これをもう少しブレイクダウンしたいと思います。アニメーション制作は、大きく次の3つに分けることができます。

プリプロダクション

②プロダクション

③ポストプロダクション

 では、それぞれ説明していきたいと思いますが、その前に、アニメーションの制作における主な資金調達方法について説明したいと思います。これは大きく2つあります。

■広告収入方式

製作委員会方式


■広告収入方式

「広告収入方式」は地上波放送局が広告収入を原資とした放映権料を支払い、アニメーション製作会社がアニメを製作する方式です。ちなみに、テレビアニメ番組の著作権は、アニメーション制作会社が単独で保有します。これは、90年代までの主な資金調達手法で、子供・ファミリー向けの、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ONE PIECE」等が代表例です。


製作委員会方式

製作委員会方式」は、「製作委員会」(テレビ局、広告代理店、映画配給会社、ビデオ/DVDメーカー、出版社、スポンサー企業が参加)が資金を調達する方式です。90年代後半から、深夜アニメを中心とした資金調達の手法として主流になりました。

製作委員会が深夜帯の番組放送枠を買い取り、放映後の二次利用収入(DVD、商品化、ライセンス料など)で制作費を回収します。著作権は製作委員会が保有します。

ちなみに、この製作委員会方式によって資金調達が容易になり、結果多くの深夜アニメが作られるようになった(※6)一方で、クオリティの低い深夜アニメが増えたり、出資者が多数いるため、それぞれの要望を反映した結果、作品のコンセプトがぼやけてしまったりなどの弊害もあります。

では、次回にアニメーション制作の3つの過程を説明をしたいと思います。


(注)

※1.放送、ゲーム、映画、音楽、アニメ、キャラクター物販、マンガを含む

※2.経済産業省 平成26年知的財産権ワーキング・グループ等侵害対策強化事業(A.T.カーニー株式会社分析)の図表参考(1ドル109円で換算2017年8月時点)

※3.広告代理店支払いベース

※4.日本動画協会作成のアニメ産業レポート2016によると、TV局アニメ番組売上は約1,000億円。

算出方法は、民放各局およびNHKの放送事業収入にアニメの放映分数比率を乗じ、アニメ専門チャンネルの売上などを加算。

※2との差の主な理由は、NHKとアニメ専門チャンネルの売上を含むかどうか、または、アニメ放映枠の時間単価の算出方法の違いによるものと考えられる(広告代理店支払いベース or 放送事業収入×アニメ放送分数比率からの算出ベース)

※5.総務省統計局 世界の統計2017 第3章 3-1 世界の国内総生産より

※6.2015年は60,800分(アニメ産業レポート2016より。1話25分、1クール13話とすると約190作品分)






深夜アニメはキモい なぜいつまでも市民権を得られないのか①

どうも俗物太郎です。

 

お久しぶりです。

第3次安倍内閣も今月発足し、安倍総理は足元の支持率回復に向け、より一層経済対策に力をいれる意気込みを表明しています。

そのような中、国の成長戦略のなかの一つのアイテムに、クールジャパン戦略なるものがあります。

経済産業省の説明では、クールジャパン戦略の狙いを下記のように定めています。

 

『クールジャパン戦略の狙いは、アニメ、ドラマ、音楽等のコンテンツや「衣」「食」「住」をはじめ、日本の文化やライフス タイルの魅力を付加価値に変え、新興国等の旺盛な海外需要を獲得し、日本の経済成長(企業の活躍・雇用 創出)につなげること』

経済産業省 「コンテンツ産業政策について」より抜粋)

 

僕は、どうもクールジャパンというネーミングに引っかかってしまい、いまいち好きになれません。というのも、例えば「クールジャパン」を仮に北朝鮮に置き換えてみると分かると思うのですが、おそらく「マンセー北朝鮮」のようなものになると思います。このような感じで、「俺らってイケてるっしょ」というような価値観でぐいぐい来られたら、他国の人はどう感じるでしょうか?

日本が大好きな国ならまだしも、そうでもない国にとっては、「なんだこいつら、キモっ」と思うのではないでしょうか。

まぁ、国の政策のネーミングにいちいちケチをつけることが、今回のテーマの目的ではないので、先に進みたいと思います。

 

さて、なぜ今回このようなテーマを上げたかというと、理由は二つあります。

一つは、国が成長戦略として、アニメをはじめとしたコンテンツ産業に力を入れるとともに、アニメ自体もクラウドファンディングで資金調達をしたり(「この世界の片隅に」)、海外でも大きくヒットしたり(「君の名は。」)、Netflixが独自アニメを強化する方針を出したりと、アニメを取り巻く環境が変化しているため。

 

もう一つは、今は僕自身、全くアニメを観ていませんが、かつて一日の大半をアニメを見て過ごすくらいハマっていたことがあり、上記のような変化の中で、アニメ業界の行く先を横目で見るくらいの興味はまだ持ち合わせていますので、一度この辺でまとめてみようと思ったという個人的理由のためです。

 

タイトルは割と刺激的で、話を進めるにつれて刺激的な内容が出てくると思いますが、これはかつてハマっていた僕自身の厳しさを伴った愛の形として理解いただければと思います。

 

これから展開する内容を下記に示したいと思います。

 

1.アニメ業界の概要

2.なぜ深夜アニメはキモいのか?

3.キモくない深夜アニメはあるのか?

4.キモくなくなるには何が必要なのか?

5.まとめ

 

では、次回から上記に沿って話を進めていきたいと思います。

 

(②へつづく)

 

 

カイジゲーム 自分がブラック企業にいると思っている人はやってみよう⑰ 【まとめ】自分の日常がカイジのようにヒリヒリとしたスリリングなものに変わる

苦界 生(いきる)です。

 

一連のカイジゲームの投稿も今回で最後です。

 

最後にもう一度3つのフェーズについて振り返ってみましょう。

 

フェーズ1:「調査フェーズ」

フェーズ2:「仕込みフェーズ」

フェーズ3:「反撃フェーズ」


流れとして、自分がブラック状態に置かれている場合、会社に対し、「調査フェーズ」で調べた内容をもとに、「仕込みフェーズ」で会社に対抗する情報を準備をし、「反撃フェーズ」でアクションを起こします。

 

以下に、それぞれのフェーズのまとめを示します。

 

<「調査フェーズ」で調べる項目①~④と、「仕込みフェーズ」で準備する情報> 

 

①業界における会社の位置づけ

ここがブラックの場合は、カイジゲーム対象外(転職を勧める)

 

②会社の歴史

主なブラック要因:経営者

準備物:経営者にとって不利になる情報

 

③組織・体制

主なブラック要因:

・仕事の負荷(肉体的、もしくは精神的)

・人(上司、小集団リーダー、先輩など)

準備物:自分の実施業務の明確化と、それぞれの工数の定量化(週○○時間など)

 

④金の動き(リソーセス配分、何で儲けているか等)

主なブラック要因:

・表の金の動き:自部署への予算不足、低利益の製品を開発、製造、販売

・裏の金の動き:非合法な金の使い道(「会社ぐるみ」or「属人的」)

準備物:関係者の発言(録音する)、証拠書類

 

<「反撃フェーズ」で選択する2種類の作戦と内容> 

 

プランA(会社への攻撃):

会社(経営者も含む)自体へダメージを与えるため、外部機関に頼る方法

 

内容:自分が持っている情報に応じ、マスコミ or インターネットを使って、会社へダメージを与える

 

プランB(自衛):

あくまで自衛を目的とし、会社へのダメージは与えず、直属の上司のみを攻撃する方法

 

内容:自分が上司にとってヤバいやつになり、仕事を振られないようにする

 

 以上がカイジゲームの一連の流れになります。

 

カイジゲームを行った結果、見事ブラック状態から抜け出せればゲームクリアとなります。

もし抜けれないとしたら、一度冷静になって、調査フェーズで調べるべき項目に抜けがないか、もう一度振り返ってみましょう。

このカイジゲームは自分があきらめない限り続けることが可能です。

 

長々と書いてきましたが、このカイジゲームはブラック状態から抜け出すことが目的ではあるものの、僕がカイジゲームを提唱する思いとしては、もう少し踏み込んだところにあります。

 

それは個人に対する思いと、世の中に対する思いの2つあります。

 

個人に対しては、一連の投稿で断片的には書いているのですが、このカイジゲームの中に自らを置くことで、自分の日常がカイジのようにヒリヒリとしたスリリングなものに変わるということです。会社と自分の殺るか殺られるかの戦い。

カイジゲームに自分を置くことで、自分がただの歯車から、会社と対峙する個に変わります。自分の意志で会社へダメージを与えることができる一方、裏を返すと自分も一歩間違えれば、計り知れないダメージを負うことを意味します。

しかし、そういったある種の極限状態に自分の身を置くことで、漫然と毎日を過ごしているだけでは味わえないスリルと興奮を感じることができるでしょう。そして、その経験は自分の血となり肉となっていきます。

 

世の中に対しては、カイジゲームを実行する人が増え、ムーブメントにまで発展すれば、個々人がカイジゲームを実行する心理的障壁が下がり、より実行しやすくなります。

また、会社側に対しては、カイジゲームの参加者が増えることで、カイジゲームが企業体質改善を促す外圧になってほしいと思っています。

その結果、一個人と会社の、良い意味での緊張状態が広まっていけば良いと思っています。

 

まとめると、カイジゲームは、ブラック状態から抜け出すことを目的としつつも、個人にとってヒリヒリとした人生のリアル感を味わえるものであり、それがムーブメントに発展すれば、個人と会社の良い意味での緊張状態を作るものになります。

 

今回の一連の投稿でカイジゲームが市民権を得られれば幸いです。